2016年7月24日
ご好評いただきました
「イリクラ」〜Iridescent Clouds〜
が無事、全ステージ終了致しました。
あ、プロデューサーをやらしていただいた吉田です。
僕自身、初めての作も演出もしない、ただただプロデューサーとしてだけ、外部公演(まぁ、外部と言ってもいつもうちの公演に関わってくれている人達の公演ではありましたが)に携わったわけです。
やってみて、
本当にプロデューサーって難しい立場なんだな、というのがよく分かりました。
僕の本業は舞台監督です。
舞台監督というのは、役者やお客様に安全かつ安心できる環境を作るのが商売です。考えることが非常に限定的なわけですね。
演劇というのは、この限定的なプロフェッショナルの集団が集まって、あーでもないこーでもないとケンケンガクガクしながら出来上がっていくものです。
ここまでは分かっていたことでした。
だって、20年近くその限定的なプロフェッショナル集団の端っこで生きてきたわけですから。
これがプロデューサーというやつになると、その集団をも一つ上から俯瞰しないといけない。
俯瞰して、サポートが足りないところに金か人か時間かを振り分ける、それを一瞬も止まることなく判断し続けなければならない。
その向こう側にあるお客様の満足を想像して費用対効果を考えて…。
世の中のプロデューサーをやってる方たちに、もう足向けて寝れないなと、こんなに大変なことをやってたんだな、と。
本当に知らないことばかりで、もう根性と情熱と責任感で体動かし、初日が開けるまでは、1週間くらい不安と仕事の山でほぼ寝れない日々でした。
別に褒めてもらいたいわけではないんです、辛かったと愚痴をこぼしてるだけですw
でもそれも、初日に前説でお客様の前に出た時、
「あー、やって良かったなぁ」って思ったんです。
物販とか先行チケットの特典引換とかでバタバタで、しゃべることも決めてなくて…、噛み倒す前説だったんですけど…。
本当にお客様のワクワクしてる顔を見た時、泣きそうになってしまってもう完全にパニックでした。
この「イリクラ」というお話は、僕の個人的な想いとしては、気持ちを大事に大事に伝え続けるお話だと思っています。
チラシのコピーに
「情熱は死なない、それは受け継がれる…!」とあったんですけど。受け継がれて行くこと、伝え続けていくこと、それがどれだけ難しくて、難しいからこそ尊いんだ、っていう想いが込められたミュージカル。
そんな物を作れたんじゃないかな?
まぁ、もちろん作ったのは僕じゃなくて役者さんに各スタッフなんで、正しくは作る場を作れたんじゃないか?
まぁそんな思いでいます。
皆様方には「イリクラ」、どう伝わったんでしょう?
実は、この作品。
何とかね、S4Uの夏の恒例コンテンツにしたいと思ってたりする訳です。
イリクラ2016から、イリクラ2017へ、何かを受け継ぎながら、また新しいチャレンジを繰り返して、僕らは舞台の上にいようと思います。
どうぞ、次のイリクラにもご期待ください。
最後に、この場を借りまして、
この作品に参加してくれた全ての役者、スタッフに感謝申し上げます。
皆様が作り上げてくれた世界の彩雲の輝きは最高でした、僕、楽日袖で号泣でした。
そしてご来場いただいた、全てのお客様に最大の感謝を。皆様がいなかったら、どれだけ素晴らしいものを作ってもそれには何の価値もないのですから。
今年作り上げれた彩雲の輝きが、どうか皆様方の心の片隅でも照らし続けられますように、そして、また新しく作られるであろう輝きを皆さんと一緒に見れたとしたら、嬉しいなぁー。
S4U、次の公演は!!
「掃除屋レイちゃん」
2016年11月16日〜20日
シアターグリーンBASE THEATERにて
詳細は、
Twitter @PU_S4U
にて随時お知らせいたします!!
本当にご来場、ありがとうございました!!
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